北海道の地方局、STVラジオで毎週日曜日に
という番組が放送されています。
有名無名を問わず北海道に歴史を刻んできた人たちの一生をラジオドラマ風に紹介する番組なのですが、今週(5/7)の放送は童謡「赤とんぼ」の作詞をされた三木露風さん。
まったく知らなかったのですが函館のトラピスト修道院で文学講師もされたかただったんですね。
さて、この赤とんぼ。Wikipediaによると
三木露風の作詞、山田耕筰の作曲による、日本の代表的な童謡の一つである。夕暮れ時に赤とんぼを見て、昔を懐かしくを思い出すという、郷愁にあふれた歌詞である。2007年(平成19年)に日本の歌百選の1曲に選ばれた。
ということなのですが、彼自身の幼少期がこの歌詞にはこめられているそうで…
最後に歌詞も紹介しますが、”姐(ねえ)や”というのは今で言えばベビーシッターのような位置づけの女性であったりと改めて知らされることも…
ものすごく情緒という言葉からかけ離れたことを書いてしまいますが、この曲は3拍子で1コーラスたったの8小節。1小節に3~4音としてだいたい30文字。
たったの30文字程度…なんですよ。これを4番まで、合計しても原稿用紙1枚にも満たない…そんな短い言葉でこの歌はつづられているんです。
その限られた文字数にどれほど豊かに情景が表現されていることか…
文字数が多いからすばらしい作品ができるわけではない…と、言葉の難しさを感じるとともに、言葉ってすばらしい…そう改めて感じさせられるのです。
もし興味を持っていただけたかたがいたら…ということでRadikoプレミアム(有料)で1週間の期間限定で放送を聴くことができるようになっているので放送へのリンクをこちらに残しておきます。
ほっかいどう百年物語 | STVラジオ | 2017/05/07/日 11:30-12:00
作詞の三木露風氏、作曲の山田耕筰両氏とも没後50年を経過し著作権面での問題がないこともあり、歌詞の掲載とともにキッズボンボン(講談社)さんがYoutubeに投稿されている動画を紹介させていただこうと思います。
赤とんぼ
夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
山の畑の 桑(くわ)の実を
小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた
夕焼小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿さおの先